猫かぶりはなぜ悪い

あなたの近くにいる「猫かぶり」の女性を思い出してみてください。どのような女性でしょうか?あなたにとっては好ましくない存在かもしれません。一般的に「猫かぶり」とは良い意味では使われません。辞書を引くと「猫かぶり」とは「本性を隠していること」とあります。本性とは生まれつきの性質のことです。もちろんここで言う本性とは隠したいものなのですから、ばれると幻滅されるような本性のことでしょう。人にもよりますが、だいたいの人は自分を良く見せたいと思うものです。特に自分が好意を持っている人の前では。

猫をかぶって何が悪いのか・・・、誰にも迷惑をかけていないのなら、何の問題もありません。問題なのは、猫をかぶることで迷惑を被る人が出て来てしまうことです。いわゆる被害者です。ここでいう被害者とは誰のことでしょう。見ている周りの人が不愉快になることはあるにしても、その人を被害者とは言えません。なぜなら、それは猫をかぶっている人が悪いのではなく、見ている人の気の持ちようだからです。「むかつく」と思うから不愉快になるのです。第三者は、ただ傍観しておけばいいのです。直接、被害を被っている人こそが被害者なのですが…実はその女性が猫をかぶってくれているうちは被害者は出ないのです。かぶっていた猫を外してしまったとたんに「だまされた」と言う被害者が出るのです。一生、かぶっておけるのなら被害者も出ません。しかし、それはとても難しいことだから、この言葉が生まれたのでしょう。