嫌われる八方美人と好かれる八方美人
八方美人という言葉がありますが、これは元々「欠点の無い美人」を表す褒め言葉でした。しかし現代では、「誰からでも良く見られたい人」というどちらかというと貶す表現をする際によく使われます。八方美人であること自体は、良くも悪くもありません。実際、人間関係を円滑に進めるためには、相手を立てて良い顔をして上手く関わることも大切です。そんな八方美人と言われる人の特徴として、まず言えるのが、誰に対しても同調するということ。ニコニコと愛想が良く、人当たりは良いのですが、自分の意見を言わないため、優柔不断な人だと思われることがあります。人から嫌われることを恐れ、本音で話をしない気持ちは誰にでもあるものですが、度を過ぎて話ができないとなると、仕事上では嫌がられてしまいます。とはいえ、意見を言うことが苦手である人が無理をする必要はありません。ただ、話し合いの場ではきちんと意見交換をすることが重要とされるため、相手に同調しつつも、なるべく意向を伝えるようにすることが大事です。
反対に、好かれる八方美人もいます。そういう人の特徴として、きちんと軸を持った上で相手に同調できる点が挙げられます。ただ、同調するだけでなく、物事を良くするために気を使って発言する人であれば、反感を持たれることはありません。ただし、一定の人にだけ同調するようであれば嫌悪感を抱かれるので、態度には注意する必要があります。八方美人の性質は、使い方次第で周囲との人間関係を良好に保ち、自身の評判を上げるスキルに変わります。周りとの衝突を避けつつ、人との信頼関係を得たいのであれば、好かれる八方美人の在り方を追求してみてはいかがでしょうか。